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アレなんだよなぁ〜!?

8. 最も危険な遊戯 MOTTOMO KIKENNA YUUGI

【出演者】松田優作、田坂圭子、市地洋子、草野大悟、内田朝雄、見明凡太朗、名和宏、片桐竜次、大前均、団巌、阿藤海、原田力、榎木兵衛、苅谷俊介、石橋蓮司、入江正徳、柴田恭平、斉藤英雄、山本武、山西道広、清水宏、大山哲生、木下俊彦、藤田康之、戸塚孝、萩原紀、西内彰、二家元辰己、郷内栄喜、花城隆、大宮幸悦、森岡隆見、鈴木実、永野明彦、吉中正一、大竹義夫、岡本麗、荒木一郎【企画】黒澤満、伊地智啓【監督】村川透、崔洋一(助監督)【脚本】永原秀一【音楽】大野雄二【撮影】仙元誠三【製作会社】東映セントラルフィルム、東映芸能ビデオ【製作年】1978【上映時間】89′【封切日】1978.4.8

【あらすじ&感想】

 遊戯シリーズの第一弾(このページではシリーズ3本目)。前出の2本でも分かるように出演者が殆ど一緒である。もちろん監督も同じである。このシリーズはこのスタッフ達が前提に作られている。

 物語は松田優作演じるシリーズの主人公腕利きの殺し屋・鳴海昌平は賭け麻雀で負け、散々な一日を過ごしていた。そこに巨大組織の殺しの依頼が舞い込む。依頼内容は誘拐された東日電機社長.南条信隆(入江正徳)を救い出せというものであった。

 依頼主はその娘婿の父である会長の小日向兵衛(内田朝雄)である。この事件の裏には巨大な国家プロジェクトが絡んでいた。また、競合する五大コンツェルンの後ろには政界の黒幕.足立精四郎(見明凡太朗)がいた。

 鳴海は手始めに足立の懐刀である居郷忠司(名和宏)を狙い、その殺害には成功するが同時に南条を射殺されてしまう。鳴海は居郷の愛人.田坂杏子(田坂圭子)を匿い、事件の真相に疑問を抱きながらも小日向の次の仕事を請け負う。それは足立の暗殺であった。

 しかし、足立の背後を調べる内に鳴海は城南署の桂木彰警部(荒木一郎)に捕まってしまう。どうもこの事件には警察も関係しているらしかった。その一方、杏子は鳴海に好意を抱き優しくするがそれを振り切り、彼は足立の暗殺に向かう。そこで鳴海が見た真実とは...。

 最初の麻雀の場面にちょい役で出てくる柴田恭平(へいが兵ではない)の姿が時代の流れを感じさせる。そして、期待のニュースターとクレジットされていた田坂圭子はどこへ行ってしまったのだろう?この女優は現代の雰囲気ではなく、紛れもなく昔のロマンポルノ風女性である。

 松田の存在感は毎回論じることだが脇役の素晴らしさも私は言いたい。主人公と脇役が旨いやり取りをしてこそ映画は成り立つのである。

 このシリーズは何度も申している通り私の青春だがこの作品に関してはその後の脚本を担当した丸山昇一のものと比べると松田優作に対する思い入れが少ないような気がする。その上、仙元誠三の映像美もまだ練られていない。最初の作品としてはそれなりに出来上がっているが未だ迷いが感じられる。


サントラ



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